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今日のコンクリート建造物には、中性化や鉄筋腐食のほかにも恐ろしい敵が存在します。それは、“コンクリートの癌”とも呼ばれる「アルカリ骨材反応」です。
これはコンクリートがみずから膨張し、亀甲状のひび割れを生じさせ、建物の耐力を極端に弱らせてしまう劣化現象。この現象が発症すると、もはや致命的といわざるをえません。
それでは、コンクリートが癌化する原因は、何にあるのでしょうか? その答えは、コンクリートを練る際に使用される“吸水性骨材”です。
日本の建造物に使用されるコンクリートは、多くの場合、骨材に吸水性の高い火山岩や堆積岩を含んでいます。特に1970年代からは、砕石、砕砂、海砂などの異種骨材が多用されがちで、コンクリートの吸水膨張や塩分による化学反応を発症しやすい性質を持っています。とても怖い話ですが、現実問題として日本のコンクリート建造物の多くが、常にアルカリ骨材反応を発症する危険性を秘めているわけです。
アルカリ骨材反応は、大半は建築後15年以内に発症しています。しかし、建築業者が骨材に何を使用したか、その中身によってはわずか築数ヶ月で発症するケースもあるのです。
新築時に「ハイパーロック」を塗布施工すれば「アルカリ骨材反応」の発症を抑制することができます。 |
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